【健康食品は本当に体に良いのか?】「批判的吟味」の意味と実践法を薬剤師が解説します!

 

こんにちは!ペタエリ英語のペータです!

みなさん、「批判的吟味」って聞いたことありますか?

僕は薬剤師という職業柄、薬のデータや論文を読んだり、医薬品や健康食品を扱ったりすることが多いのですが、その際には、批判的吟味を心がけるようにしています。

今日は、この批判的吟味」とはなんなのか、どうして「批判的吟味」が必要なのか、日常生活でどうやって実践していくのか、簡単にまとめたいと思います。

 

ペータ
始めに言っておくけど、結構長いから心して読めよ! 笑

 

 



批判的吟味の重要性

 

DHMO(ジヒドロゲンモノオキシド)の危険性について

 

突然ですがみなさんは、DHMO(ジヒドロゲンモノオキシド:一酸化二水素)という物質の危険性についてご存知でしょうか?

DHMOの特徴として以下のことがあげられます。

DHMOとは、

・水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
・温室効果を引き起こす。
・重篤なやけどの原因となりうる。
・地形の侵食を引き起こす。
・多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
・電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
・末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
・その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。
・工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
・原子力発電所で用いられる。
・発泡スチロールの製造に用いられる。
・防火剤として用いられる。
・各種の残酷な動物実験に用いられる。
・防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
・各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。
・誤って吸引すると死亡する

引用元:Wikipedia

 

いかがでしょうか?

どうもこの”DHMO” は、場合によっては致死的となりうる恐ろしい物質のようです。

 

実はこの”DHMO”を、だれしも毎日、しかも大量に摂取していると知ったら、皆さんはどう感じるでしょうか?

しかもこの物質を規制する法律は日本にはなく、その危険性についてほとんど報道もされません

 

皆さんは、この事実をどう考えますか?

政府は規制や法整備を進めるべきではないでしょうか?

 

ペータ
こんなやばい物質は規制されてしかるべきでしょ!

 

 

人はだまされやすい

 

勘のいい人はお気づきかもしれませんが、この “DHMO(一酸化二水素)” を化学式 で表すと、”H2O” となります。

 

 

そう、”DHMO” は、単なる “水” のことだったんです。

 

 

上記にあげた”DHMO”の特徴は、ただ単に”水”についての偏った一部の事実を、あえてわかりにくい専門用語で説明したものだったんですね。

説明自体は全て水に関する真実であることには変わりないのですが、読者の不安を煽ろうという意図のもとに書かれていたわけです。

 

ペータ
情報操作ってやつですな

 

つまり、何が言いたいかというと、情報自体が正しくても、それを鵜呑みにしてしまうと、人は事実と異なる理解や判断をしてしまうことが多いということです。

 

 

 

 

 

批判的吟味とは

 

人はだまされやすいというお話をしましたが、それでは、情報を鵜呑みにしないようにするにはどうすればよいのでしょうか?

そこで活躍するのが、批判的吟味です。

批判的吟味

批判的吟味とは,入手したエビデンスの結果を鵜呑みにするのではなくバイアスを含んでいないかどうかを判断するための手続きのことを指します

引用元:日本理学療法士学会

 

「批判的吟味」とは、すなわち、「ものごとをまずは批判的な立場から吟味しましょう」ということです。

情報に対して「うんうん。なるほど」ではなくて、「ん?まてよ?」と疑うところから始めるわけです。

情報を鵜呑みにせず、本当にそれが正しいことなのかまずは疑ってかかる。

そしてそれが何を意味するのか、それを本当にものごとに応用できるのか、じっくり考えて吟味する。

それが批判的吟味です。

 

 

 

 

 

批判的吟味の日常生活への応用法

 

医療の場では、批判的吟味は、EBM(Evidence-based medicine:;根拠に基づいた医療)を行うための、医学論文やデータを読む際の心得として大切なのですが、医療の場だけでなく、私たちの日常生活にも応用できます。

たとえば、健康食品を買うときなどです。

 

お昼の時間帯のテレビをつけてみるとわかると思いますが、テレビではひっきりなしに健康食品のCMが流れています。

しかもどの健康食品のCMも著名な有名人を起用していて、とても魅力的な商品に見えます。

健康食品のCMは嘘をいいません。

「〇〇に効果がある」といったように、効能や効果もうたうこともありません。

もし医薬品でもないのに、「痩せる」とか、「関節痛みが治る」などの効果をうたうと、それは薬事法違反になってしまうからです。

しかしCMでは、視聴者があたかも”〇〇に効く”と錯覚するように情報を操作しています。

 

ここで例を見てみましょう。

たとえば、仮に「〇〇酵素」なる商品があったとします。

「〇〇酵素」のCMではこんなことを言っています。

近年、健康のため発酵食品が世界中で注目されているのはご存知ですか?

発酵食品にはすばらしい力があります。

発酵食品は発酵前に比べて栄養価が高まり、消化吸収が良くなるのです。

発酵食品は古来より、世界中で利用され、人々の健康を支えてきました。

〇〇酵素は長期発酵熟成。選び抜かれた30種類以上の野菜、果実、穀物、海草をふんだんに使用しています。

〇〇酵素を愛用しているAさんは、こう言っています。

「もうこれなしじゃ生活できないわ!以前にくらべて疲れを感じにくくなったし、朝の目覚めが最高にいいの」

 

いかがでしょうか?

上記の〇〇酵素のCMは事実しか言っていません。

「発酵食品は発酵前に比べて栄養価が高まる」ことも、「〇〇酵素が長期熟成食品である」ことも、「いろんな素材を使用している」ことも、「Aさんが〇〇酵素を愛用して疲れにくくなったと思っている」ことも、すべて事実です。

ただ、「〇〇酵素は疲れに効く」とはCMでは一言も言ってないわけです。

しかし、視聴者の耳には「〇〇酵素を飲めば疲れが取れる」と聞こえます。

事実の受け取り方次第で、誤った解釈をしてしまうわけです。

 

ペータ
せっこいやり方だよね

 

こういった誤った解釈を避けるために大切になってくるのが、「批判的吟味」です。

まずは批判的な立場に立って考えてみましょう。

 

たとえば、

「あの一粒にどれだけの栄養素が入っているのか」

「私はその栄養素を必要としているのか」

「CMのAさんと〇〇酵素の販売会社との間に利益相反はないのか」

「Aさんに生じた事象・感想は信用に足るのか。この私にも適用できるのか」などです。

 

いかがでしょうか。すこし冷静に考えることができると思います。

これが「批判的吟味」です。

 

批判的吟味は健康食品でなく、たとえば、アンチエイジング化粧品やダイエットサプリ、銀行員が進めてくる金融商品、マンションの投資話、あるいは医療保険やガン保険など、日常のさまざまなことに応用できるはずです。

情報に対しては、少し冷静になって、まずは疑いの目を向けてよく吟味することがなにより大切なのです。

 

少し下がってちょっと遠目から物事をみてみましょう

 

 

今日の一言

 

ペータ

いかがでしたか?

批判的吟味ができるようになると、ものごとの本質が見えてきます。

是非、日常生活に取り入れてみてください!

それでは、【【健康食品は本当に体に良いのか?】薬剤師が「批判的吟味」の意味と実践法を解説します!】でした!

 












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日本人薬剤師ペータ&アメリカ人ALTエリンのドタバタコンビ エリンの教える実践的なネイティブの英語表現を中心に、国際カップルならではのできごとや文化の違い、またペータによる健康についての話など、役立つ情報をお届けします。