インフルエンザの出席停止期間は?学校薬剤師が教える感染症の出席停止&予防法まとめ

 

こんにちは!ペタエリ英語のペータです!

お子さんのいるご家庭の方ならわかると思いますが、インフルエンザなどの感染症にかかると、定められた期間、幼稚園や学校に行くことを制限されますよね?

これを出席停止といいますが、感染症ごとに扱いが異なるため、非常にわかりにくい!

そこで今回は学校薬剤師でもある私ペータが感染症ごとの出席停止と予防法についてまとめましたので紹介いたします。

 



出席停止って?

学校環境を維持し、児童・生徒が健康に教育を受けるために、感染症をコントロールすることはとても大切です。

そこで、学校保健安全法施行規則より、学校において予防すべき対象となる感染症(学校感染症)が指定されています。

校長は感染予防の措置として、学校感染症にかかっている、またはその疑いのある児童・生徒の出席を停止させることができます。

 

ペータ

なんだか、難しいことを言いましたが、要は、感染が広がらないように、学校保健安全法の施行規則に指定されている疾患にかかった場合は、校長が罹患者の登校(園)を制限するよってことです。

ちなみに、 出席停止によって学校を休む場合は、 忌引と同様、欠席扱いになりません。

また、学校保健安全法の対象は幼稚園から大学までですので、大学生であっても出席停止の対象となります。

 

 

出席停止一覧

 

学校感染症にはそのリスクから、第一種の感染症、第二種の感染症、第三種の感染症、およびその他の感染症、という4つの分類があります。

第一種の感染症にはエボラ出血熱やクリミア・コンゴ出血熱など、日本で起きたらそれこそ、国家の安全を揺るがしかねない大事件になるレベルの感染症が規定されているので、今回は 第二種以下の感染症の中から、みなさんがよく遭遇するであろう感染症とその出席停止の扱いについてまとめたいと思います。
(遭遇率の高い感染症のみをまとめてあります。今回取り上げなかった感染症については、こちらでご確認ください)

 
補足
「〇〇した後△日 を経過するまで」とした場合は、「〇〇」という現象が見られた日の 翌日を第 1 日として算定します。

例えば、「解熱した後 2 日を経過するまで」の場合は、

 月曜日に解熱 → 火曜日 ( 解熱後 1 日目 ) → 水曜日 ( 解熱後 2 日目 ) → 木曜日から出席可能  
 
ということになります。 
 
 
 

第二種の感染症

 

インフルエンザ

発症した後 (発熱の翌日を1日目として)5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで。

(幼児にあっては、発症した後 5日を経過し、かつ解熱した後 3日を経過するまで )

※幼児というのは、満1歳から小学校就学までの子供のことをいいます

 

つまり、最低でも丸5日は出席停止となります。

補足
例1:月曜日に発熱し、火曜日に解熱した場合  → 日曜日以降登校可

例2:月曜日に発熱し、金曜日に解熱した場合 → 次の週の月曜日以降登校可 

※最低でも丸5日は出席停止&それぞれ発熱、解熱が発生した日は、日数に数えない点に注意

予防法としては、うがい、手洗いなどの一般的な飛沫感染対策に加えて、ワクチンの接種が有効です。

 

 

麻しん

発しんに伴う発熱が解熱した後 、3日を経過するまで。

ただし、病状により長期に及ぶ場合もあります。

空気感染もするため、学校などの集団の場では、1 名が発症した場合、速やかに発病者周辺の児童等の予防接種歴を聴取し、感染拡大防止策をとることが求められます。

 

流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ )

耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫脹が発現した後 5 日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで。

予防法として、手洗い、うがいなどの一般的な対策が求められます。

不顕性感染(感染しているのに症状が表れないこと) があるため、発症者の隔離だけでは流行を阻止することは難しいようです 。

 

風しん

発しんが消失するまで。

飛沫、接触感染として、手洗い・うがいなどの一般的な対策が求められます。

お子さんには感染麻しん風しん (MR) 混合ワクチンを受けさせましょう。

 

水痘(みずぼうそう)

全ての発しんがかさぶたになるまで。

予防にはワクチンが有効です。

空気感染のため、学校等の集団の場では、1 名発症した場合、速やかに発症者周辺の児童等の予防接種歴の聴取が望ましいです。

 

咽頭結膜熱(プール熱)

発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状が消退した後、 2日を経過するまで。

プール外でも接触感染が成立している場合も多いようです。

予防法として、手洗い、うがい、プール前後のシャワーの励行などが大切です。

 

 

 

第三種の感染症

 

腸管出血性大腸菌感染症

有症状者の場合には、医師において感染のおそれがないと認められるまで。

無症状病原体保有者の場合には、トイレでの排泄習慣が確立している5歳以上の小児は出席停止の必要はありません。

5 歳未満の小児では 2 回以上連続で便培養が陰性になれば登校 ( 園 ) できます。

予防として、手洗いの励行、消毒 ( トイレ等 )が大切です。

また肉など生の食品は十分に加熱しましょう。調理後は調理器具や手をよく洗ってください。

 

流行性角結膜炎

眼の症状が軽減してからも感染力の残る場合があるため、医師において感染のおそれがないと認められるまで。

なお、この ウイルスは便中に 1 か月程度排出されることもまれではないので、 登校 ( 園 ) を再開しても、手洗いを励行することが大切です。

めやに、分泌物にふれないようし、洗面具 ・ タオルなどの共用はさけましょう。

 

 

 

 

その他の感染症

「その他の感染症」は、学校で通常見られないような重大な流行が起こった場合に、その感染拡大を防ぐために、必要があるときに限り、校長が学校医の意見を聞き、第三種の感染症としての措置を取ることができる感染症です。

したがって、ここに挙げた感染症にかかったからといって、直ちに出席停止の対象になるということではありません。

 

ペータ
要は、通常は出席停止の対象ではないけど、大流行している際は、第三種同様、出席停止の対象となる可能性がありますよってことです。

もちろん、出席停止でなくとも、感染防止の対策を行うことは大切です。

 

 

感染性胃腸炎 ( ノロウイルス感染症、ロタウイルス感染症など )

出席停止の規定はなし。 下痢、嘔吐症状が軽減した後、全身状態の良い場合は登校(園)可能です

ただし回復者であっても、回復後も数週にわたって便からウイルスが排出されるあります。

したがって排便後の始末、手洗いの励行は重要です。

またノロウイルスはアルコール消毒は有効性が十分ではないため、 加熱処理(85℃、1分以上)や0.05 〜 0.1% 次亜塩素酸による処理が必要となります。

 

サルモネラ感染症 ( 腸チフス、パラチフスを除く )、カンピロバクター感染症

下痢が軽減すれば登校(園)可能ですが、菌の排出は長く続くことがあるので、排便後の始末、手洗いの励行が大切です。

調理器具はよく洗浄し、食品はよく加熱しましょう。

 

マイコプラズマ感染症

出席停止の規定はなし。

症状が改善し、全身状態の良い者は登校 ( 園 ) 可能です。

飛沫感染としての一般的な予防法(手洗い、うがい、マスク着用など)が大切です。

 

溶連菌感染症

出席停止の規定はなし。

適切な抗菌薬療法開始後 24 時間以内には感染力がなくなるため、それ以降であれば登校 ( 園 ) は可能です

飛沫感染、接触感染の予防として、手洗い、うがいなどの一般的な予防の励行が大切です。

 

伝染性紅斑(りんご病)

出席停止の規定はなし。

発しん期には感染力はないので、発しんのみで全身状態の良い者は 登校 ( 園 ) 可能です。

 

単純ヘルペス感染症

出席停止の規定はなし。

ただし発熱や全身性の水疱 がある場合は欠席して治療が望ましいとされています。

飛沫感染の予防として、手洗い、うがいなどの一般的な予防の励行が大切です。

 

帯状疱疹

出席停止の規定はなし。

水痘と同じウイルスが原因ですが、 水痘ほど感染力は強くなく、水痘のような空気感染・飛沫感染もしません(接触感染のみ)。

全ての発疹がかさぶたになるまでは感染力があるものの、病変部が適切に被覆してあれば接触感染を防げるため、登校(園)可能です。

ただし、免疫のない児が帯状疱疹患者に接触すると水痘にかかりやすいため、感染者は全ての皮疹がかさぶたになるまでは保育児と接触しないことが大切です。

 

手足口病

出席停止の規定はなし。

本人の全身状態が安定している場合は登校(園)可能です。

感染経路は飛沫 感染、接触感染、経口 ( 糞 口 ) 感染。

流行の阻止を狙っての登校(園)停止は有効性が低く、またウイルス排出期間が長い(呼吸器から 1 〜 2 週間、便からは数週から数か月間) ことからも現実的ではありません。

手洗い(特に排便後、排泄物の後始末後)の励行が大切です。

 

ヘルパンギーナ

出席停止の規定はなし。

全身状態が安定している場合は登校(園)可能であるが、長期間 (呼吸器から 1 〜 2 週間、便からは数週から数か月間) 、ウイルスが排出されるので、手洗い(特に排便後、排泄物の後始末後)の励行が大切です。

 

伝染性膿 痂疹 ( とびひ )

出席停止の必要はない。

ただし病変部を覆い、直接触らないようにしましょう。

 

伝染性軟属腫 ( 水いぼ )

出席停止の必要はなし。

ただしプールや水泳で直接肌が触れると感染するため、病変部を 覆い、タオル、ビート板、浮き輪などの 共用は避けましょう。

参考 文部科学省:学校において予防すべき感染症の解説

 

まとめ

 

ペータ

いかがでしたか?

感染症は未然に防ぐことが大切です。

手洗い、うがいを基本として、各疾患ごとに適した対処を知っておくことは大切かと思います。

お子さんのいる家庭の方や教員の方々のお役に立てたら幸いです。

それでは、【インフルエンザの出席停止期間は?学校薬剤師が教える感染症の出席停止&予防法まとめ】でした!

 












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